上部頸椎カイロプラクティックってどんなのですか？

上部頸椎カイロプラクティックって普通のカイロプラクティックではないのですか？

といったご質問をよくいただきます。

上部頸椎カイロプラクティックとは

上部頸椎カイロプラクティックとは、その名の通り上部頸椎（首の骨の上から1番目と2番目、もしくは3番目）のみを専門に調整するカイロプラクティックテクニックです。
我々の身体は、常に環境に適応し、身体を完全な状態に保つように出来ています。
その力をカイロプラクティックでは『イネイト・インテリジェンス』と呼んでいます。
一般的には『自然治癒力』と呼ばれています。

上部頸椎カイロプラクティックでは、その生まれながらに備わっている機能（イネイト・インテリジェンス／自然治癒力）がスムーズに働いているかをチェックし、もし働いていない場合は原因となっている上部頸椎の歪みを手技により調整し、元の健康な身体に戻すことを目的としています。

なぜ上部頸椎だけなのか

一般的なカイロプラクティックでは骨盤が体の中心（土台）と考えられていますが、上部頸椎カイロプラクティックでは体の中心は首と考えられています。（首から下全てが土台）
よって、上部頸椎は骨格のバランスに大きく影響を与える場所であるといえます。

その他に、脳と脊髄の境界線が通るとても重要な場所になります。

身体のバランス調整

上部頸椎は頭を動かすための骨になります。
ご存知の通り、頭はいろいろな方向に動かすことが出来ます。
いろいろな方向に動かせるという事は、それだけ不安定であり、歪みも生じやすいという事になります。
しかもそのような不安定な骨の上に5～6kgもある重い頭が乗っているのです。

上部頸椎が歪むと頭を倒してしまわないように、身体全体でバランスをとります。（補正作用）
バランスをとるためには仕方のないことですが、不自然に歪められた身体には過度な負荷がかかったり、神経を圧迫したりといった状態になります。
これらが原因となり身体に様々な不調が現れます。

逆に、上部頸椎が正しい位置に戻ることにより、本来の身体のバランスを取り戻し、過度な負担や神経の圧迫から解放されるのです。

神経エネルギーの伝達妨害

上部頸椎は脳と脊髄の境界線が通っている場所にあります。
脳は、生きていく上での身体に必要な情報を常にコントロールしています。
その場所で頸椎の歪みによる神経の伝達妨害が生じれば、脳からの指令が身体に正しく伝達されないという問題が起きます。その結果、様々な不調を引き起こす事になるのです。

逆に、上部頸椎が正しい位置に戻ることにより、神経の流れがスムーズになり、脳からの指令が完璧に伝わるようになります。

サブラクセーション

サブラクセーション（subluxation）は直訳すると亜脱臼という意味ですが、一般的な意味とは異なりカイロプラクティックの専門用語になります。
サブラクセーションとは、背骨に歪みやズレが発生しているために神経圧迫を起こし、脳からの神経エネルギーの伝達が妨害されている状態をいいます。（イネイト／自然治癒力が低下した状態）
※現在ではこの神経圧迫論よりも体性体性反射、体性内臓反射、内臓体性反射などの反射を基軸とした生理学的な解明が進んでいます。

上部頸椎カイロプラクティックでは、このサブラクセーションが上部頸椎のみに存在し得ると考えられています。

上部頸椎カイロプラクティックは症状の種類や有無に関係なく、このサブラクセーションからの解放が真の目的となります。